
以前より教育委員会を含む庁内で「LoGoチャット」をご活用いただいている自治体様にて、新たに各学校の管理職(校長・副校長)および事務職員を対象としたテスト利用が実施されました。
テスト利用が2か月経過したタイミングでアンケートをとったところ、7割の人が効果を感じ、継続利用を希望しました。
本稿では、実際にどのようなシーンで活用されたのか、また現場での評判はどうだったのか、調査結果をご紹介します。
利用者アンケートの概要
- 対象
教育委員会(約160名)、各校管理職(約50名)、事務職員(約60名)。 - アンケート実施時期
テスト利用開始から2か月経過のタイミングでアンケート実施
今回のトライアルでは、教育委員会の職員約160名に加え、各小中学校の校長・副校長といった管理職(約50名)、そして学校運営を支える事務職員(約60名)にアカウントを配布。
調査結果
■利用状況
(1)利用頻度・利用端末

<利用頻度>
- よく利用している(毎日) :44%
- たまに利用している(週1回以上):25%
- あまり利用していない(月1回以上): 18%
- 利用していない:13%
毎日もしくは、週1回以上利用している人が多数を占めました。
<利用端末>
- PC:94%
- スマートフォン:48%
アカウントを配布している職員の属性上、ほとんどの人がPCで利用しています。
(2)利用する理由・利用しない理由
<LoGoチャットを利用する理由(複数選択可)>
- 教育委員会との情報共有が早くなるため:55%
- 学校内の関係者との情報共有が早くなるため: 24%
- 電話の代替となるため: 58%
- メールの代替となるため:73%
- LINEなど個人SNSの代替となるため:39%
- 出張・外出中でも情報共有ができるため: 31%
- 在宅勤務・テレワーク等がしやすくなるため: 0%
- 他学校の職員と意見交換・情報共有できるため:58%
- 使用するように指示を受けたため: 19%
最も割合が高かったのは、「4.メールの代替となるため」でした。
文字に残るため、水掛け論のようなトラブルが起きにくく、在籍状況に左右されない点、
未読既読がすぐわかる点、細かいことも気軽に聞ける点が評価に繋がりました。
<利用しない理由>
- 連絡を取りたい相手が利用していないため:11%
- 口頭や電話でのコミュニケーションのほうが早いため:33%
- 庁内メールや外部メールと変わらないと思ったため:33%
- LINEなどの個人SNSで対応できているため: 11%
- 利用方法がわからなかったため: 11%
- 利用するメリットを感じなかったため: 33%
- 知らなかった:22%
- アカウントを発行してもらっていないため:11%
- その他:56%
※その他は「利用する場面がまだないため」「どのケースで利用したいのかわかっていないため」
最も多かったのは「9.その他」でした。
トライアル開始後2か月のため、利用についてピンときていない人もいたようで、継続して使い続けることで解消されるのでは、と考えています。
※個人SNSの利用はプライバシー、セキュリティ面で望ましくないので移行を促しています。
■導入効果
(1)コミュニケーションのスピード、質、しやすさ

<コミュニケーションのスピード>
- とても早くなった 23%
- 早くなった 47%
- 変わらない 29%
- 遅くなった 1%
- とても遅くなった 0%
とても早くなった・早くなったとの回答が70%でした
<コミュニケーションの質(ミスの発生)>
- とても良くなった 24%
- 良くなった 42%
- 変わらない 34%
- 悪くなった 0%
- とても悪くなった 0%
とても良くなった・良くなったとの回答が66%でした
<コミュニケーションのしやすさ>
- とてもしやすくなった 23%
- しやすくなった 54%
- 変わらない 23%
- しにくくなった 0%
- とてもしにくくなった 0%
とてもしやすくなった・しやすくなったとの回答が77%でした
単なるコミュニケーションのスピードアップだけでなく、「質」が改善したと答えた人が66%に達しました。
文字として履歴が残ることで、相手の在席状況に左右されず、かつ未読・既読が判別できるため、「細かいことも気軽に聞けるようになった」というポジティブな変化が生まれています。
(2)個人SNSの業務使用

<個人SNSの業務利用>
- 使用しなくなった 10%
- 使用が減った 29%
- 元々使用していない 43%
- 使用は減っていない 18%
使用しなくなった・使用が減ったとの回答が39%でした。
もともと使用していないが43%と多くを占めていましたが、LoGoチャットの導入で、
個人SNSの業務使用が減少傾向にあり、よりセキュアな業務環境の構築に貢献しています。
■今後の利用希望

<LoGoチャットを今後も継続して/新たに利用したいか>
- 利用したい 73%
- 利用したくない 8%
- わからない 19%
テスト利用開始からわずか2か月という短期間で、回答者の73%が「今後も継続して利用したい/新たに利用したい」と回答しました。
この結果の背景には、約8割(78%)の人が「コミュニケーションがしやすくなった」と回答するなど、現場での確かな手応えがあります。
導入前の不安を払拭し、情報の風通しが良くなったことが、前向きな継続希望へと繋がっています。
活用シーン
■シーンA:教育委員会と学校間の連携(回答者のうち74%がこの活用シーンで利用)
- 視覚情報の共有で「伝わらない」を解消。 ICT機器や施設の一部が故障した際、写真を撮影して即座に共有。言葉では説明しにくい状況を正確に伝え、迅速な修理対応や指示に繋がりました。
- 委員会からの事務連絡(シカの目撃情報といった地域特有の共有事項など)も迅速に閲覧されています。

■シーンB:学校をまたぐ連携(回答者のうち76%がこの活用シーンで利用)
- 組織を超えた知恵の共有、他校の職員同士での意見交換や市事務職員間でのQ&Aに活用。
- 修学旅行中の現地からの状況報告や、部活動の大会後に感染症が発生した際の他校への注意喚起など、「学校間連携」で効果を発揮しました。

■シーンC:教育委員会内または学校内での連絡に使用 (回答者のうち19%がこの活用シーンで利用)

■シーンD:緊急時の連絡手段(回答者のうち15%がこの活用シーンで利用)

- 休日や時間外の「安心感」を担保 。管理職が出張で不在の際や、休日・時間外のトラブル対応において、即座に連絡がつく手段があることは、現場の大きな安心感に繋がりました。
- テスト利用開始してから約2か月の間で、緊急の連絡が9件ありました。
調査結果より
トライアルで分かった「学校DX」の確かな一歩
今回のトライアルは、単なるツールの導入テストを超え、教育現場のコミュニケーションのあり方を再定義する機会となりました。
ー現場に浸透する「継続利用」への高い意向
回答者の73%が「今後も継続して利用したい」と回答しており、短期間で現場のニーズに合致したことが伺えます。この背景には、約8割の人が「コミュニケーションしやすくなった」と感じているという実態があり、心理的なハードルが下がったことで、情報の風通しが良くなったことが高く評価されたと考えます。
ー質・量・スピードの全方位的な改善
「スピードが早くなった(70%)」という効率化だけでなく、「コミュニケーションの質が良くなった(66%)」という点も大きな成果です。メールの代替(73%)や電話の代替 (58%)として活用されることで、「言った・言わない」のトラブル防止や、未読・既読判別による「相手の状況を察する負担」の軽減が、職員の安心感に繋がっていると考えます。
ーセキュリティと利便性の両立を実現
これまで課題となっていた個人SNSの業務利用が約4割の職員で減少・停止したことは、見逃せない成果です。利便性を損なうことなく、セキュアな環境での情報共有へ移行できたことは、教育現場におけるコンプライアンス強化の大きな一歩となったと考えます。
ー今後の「伸びしろ」と展望
一方で、継続利用について「利用したくない」「わからない」といった層が一部存在するなど、活用場面の開拓にはまだ「伸びしろ」があります。
それらの意見の中には、「使い方がわからない」「活用シーンがわからない」という声もあり、今後は、先行して成果を上げている「学校間連携」や「写真を用いた迅速な報告」などの具体例を横展開していくことで、さらなる校務効率化の定着が期待されると考えます。
